Lyrical Rabbit

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美勇伝新曲



活動終了宣言を発表した美勇伝の、10作目にしてラストシングル!! モーニング娘。のナンバーをカヴァー!


「でも直接聞くまで信じない」と思ってたその話はどうやらマジらしく。
せめてラストでないことを願ったのもむなしくこれがラストシングルであると。
以下、思ったことを。
自分でもまとまってないけどとりあえず書いてみる。


「なんにも言わずにI LOVE YOU」は4thいきまっしょいに収録されている曲。モーニング娘。の曲。石川さん在籍当時のアルバムで石川さんのパートもある。
良曲だけど、モーニング娘。の曲。カバー曲。
2ヶ月延期してなおかつカバー曲。しかも娘。の曲。
いやあ、ほんといい曲だと思いますよ。
例えば伝説では毎回ソロコーナーがあるので、そこで石川さんが歌うとかいうのならわかるんだけども。


何が嫌かって言うのは色々あるんだけども、まず、最後の伝説でこの曲がSLに組み込まれること。最後の伝説にカバー曲を入れないといけないこと。そのためになんがしかのオリジナル曲が削られてしまうだろうということ。


美勇伝には最強のオリジナルアルバム「スイートルームNo.1」があり、9曲のシングルとそのカップリング曲があり、ベストアルバムに収録されまだライブでやったことのない曲「FANTASY」がある。時間の制約上全部やるのは無理だろうから、新曲が出ることで1曲(あるいはそのカップリングも含めて2曲)増えたらさらにまた削られてしまうわけです。どの曲にも美勇伝としての思い入れがあります。そのどれかを削って、カバー曲を歌う。
カバー曲である、というのは、まあ、それでも自分達のものにしてしまえばいいとは思うけど、それがよりによってモーニング娘。の曲である、ということがわからない。


美勇伝のファーストコンサート「美勇伝説」では自分達のオリジナル曲はまだ6曲しかなかった。ソロコンサートツアーのはずが、ゲストのカントリー娘。と稲葉さんに大いに助けられ、他ユニットの曲を歌いまくるという構成。
でも、そこに、モーニング娘。の曲は1曲もなかった。さくらとおとめの曲はあったけれど、本体の曲は1つもなかった。
それは卒業直後の石川さんが、娘。と決別するという証だったと思うし、そういう意味が込められていたと思う。
それ以降も、美勇伝説モーニング娘。本体の曲を歌ったことは1度もなかった。
なのに。
最後の伝説で、モーニング娘。の歌を歌わされてしまう。
しかも、自分が在籍していた時の曲を。
私が憤りを感じるのはそこで。
今まで「敢えて」娘。はやってこなかったんじゃないかと。
なのになぜ。
どんな歌でも美勇伝らしさは出るのかもしれない。だったら別になんかの曲をシングルカットでよかったじゃない。
なんで娘。の曲を歌わせるんだろうと。


以下はさらにぐちゃぐちゃな考えなんだけど。
これは石川さんの娘。への回帰なのかなあと。


美勇伝のときの石川さんというのは、もちろん娘。時代の話はするけれど、娘。でない自分というのをすごく意識している状態だったと思う。
「娘。だった自分」と「娘。ではない自分」との葛藤というか。
娘。だった自分を意識しながら、そうでないものを作り上げようとしてきた。
ただ作り上げようとした世界と実際にいる世界が乖離しつつあって。


美勇伝の石川さんは、自分のサイズに合わない服をずっと着せられてたと思うのですよ。
でもみんなに似合う似合うといわれて。それを着ることを選んだつもりでいて。
だけど本当に自分が着たかった服はそれじゃなかった。


で、思うのは、音ガタに会って初めてその服が自分が着たかった服じゃないってわかったんじゃないかなあって。
音楽ガッタス、私はすごく好きなんだけど、そこの石川さんは、美勇伝の石川さんではなくて。。なんていうのかな。娘。の延長の石川さんなのです。美勇伝の石川さんはそこにはいなくて。娘。だった石川さんがいる。そう思うんです。実際音楽ガッタス見てると美勇伝の石川さんを思い出さない。ずっと前の、娘。時代の石川さんばかりが見える。
その姿を見て思うことがある。
ああ、石川さんは美勇伝であることをやめたかったのかなと。
娘。であった自分に戻りたいのかなと。


そう思うと、このカバー曲というのは意味のあるものなのかもしれない。
石川さんの、娘。への回帰。
そして美勇伝は泡となり海に消えていきました…


と、石川推しな視点のみで他の物語を一切無視して書いちゃったけど。
そもそもこの曲は確かに本体の曲ではあるけども石川さんのイメージが強い曲じゃないし。
娘。の石川さん云々というのは結局私がそう望んでるからそう見えるだけだと思います。音ガタに娘。の石川さんが見えるのは、私がそこに娘。の石川さんを見出してるから。
私自身が「美勇伝」である石川さんを上手く受け入れられなかった。それは今までずっとそうで。美勇伝は大好きだけど。
そのずれた感覚が、最後まで拭えなかった。
結局そこなのか、っていう、その象徴が今度のカバー曲かなあっていう、そんな感じです。
あー上手くまとめられないやっぱ。


しかし、とにかく、これがラストシングルというならもうそれは美勇伝の曲ですから。これを新曲として出すとなったら、これが美勇伝の曲ですと3人が言うのなら、頑張って応援するしかない。あなたたちの歌だと言ってあげるしかないと思うのです。そしてそう思わせてほしいと思う。
美勇伝の曲として、魅せるものを作ってほしいです。イベントもあるようだし、そこで色々本人達から話が聴けるかもしれない。
あー、いっそFCツアーとかやってくれないかなあ…